ありがとうHONDA 『ホンダ有終 30年ぶり王座』
自動車のF1シリーズ最終第22戦、アブダビ・グランプリ(GP)は12日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで決勝が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が逆転で今季10勝目をあげ、ドライバー部門で初の年間総合王者に輝いた。ホンダはマクラーレンと組んだ1991年のアイルトン・セナ(ブラジル)以来、30年ぶりとなる同部門のタイトルを手にした。製造者部門はメルセデスが8連覇を果たした。(中略)
残り5周でウイリアムズ・メルセデスの1台がクラッシュしてセーフティーが導入された。これで10秒以上開いていたメルセデスのルイス・ハミルトン(英国)との差が一気に縮まった。レースが再開されたのはファイナルラップ。万が一に備え、セーフティーカー中にタイヤを履き替えたフェルスタッペンがライバルを一気に抜き去った。
最後の最後での逆転劇に「信じられない。何と言っていいのか分からない」とフェルスタッペンは感無量の面持ち。今季限りでF1活動を終了するホンダとしても有終の美を飾る勝利。山本雅史マネージングディレクターは「集大成として気持ちよく終われた」と充実感を漂わせていた。(日経新聞12月13日付夕刊より)
12月12日、ホンダは日経新聞に広告を掲載し、F1からの撤退報告とこれまでのライバル達に感謝の意を示した。
ホンダが掲載した広告には、『ありがとうフェラーリ ありがとうロータス ありがとうブラバム…』と、1964年のF1草創期から共に戦ってきたライバル達の名をあげ、これまでの戦友達に感謝を示した。ライバルの一覧には、今シーズンのタイトル争いを繰り広げるメルセデスをはじめ、トヨタの名前も掲げられている。
メッセージの最後は、レッドブルとアルファタウリへの感謝のメッセージと共に、ラスト・レースのアブダビGP・決勝に向けて『じゃ、最後、行ってきます。』と締めくくられている。
これに対して
SNS上では「こんなツイートできるライバルメーカーとか素敵すぎる」「このツイートでまた泣ける」「最高です!!」と感激する声が相次いでいる。
ホンダはF1ラストランの直前に公式Twitterに「じゃ、最後、行ってきます」という文言とともに画像を掲載した。それは12月12日に日経新聞に掲載された全面広告。ライバルだった歴代F1チームたちに感謝を伝える言葉が並んでおり、そこには「ありがとうトヨタ」とも書かれていた。
この画像へのアンサーが、トヨタの「ありがとうホンダ」だったのかもしれない。詳細はpdfをご覧ください。(朝日二丁目のセナ)