小野神社のギンリョウソウ

小野神社のギンリョウソウ


小野神社の御田植祭は5月第2土曜日に行われます。田楽などのイベント風の儀式がない苗植えの祭礼になっています。一貫して厳粛な祭式が執り行われます。

先頭は裃を片抜きした男子ふたりが進みます。扇鉾(一般の田植え祭に用いられる忌串の原型らしい)を担ぎ、神殿に立てかけます。

続いて男ふたりが早苗を入れた長持を運び、早乙女ふたり、数名の氏子が続きます。
小野の大切な祭礼には必ず近江神宮の宮司がお見えになられ、尊顔を拝することができます。
早乙女が神前へ苗を奉納した後、清められた神苗が下賜され、いよいよお田植えへと移動します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一通りの儀式を終えると滋賀県菓子製造業者の代表が謝辞を述べ、近江神宮宮司から祝辞が述べられて御田植祭は終えることになる。

 

 

 

 

 

 

小野神社

小野篁神社

すべての祭事が終えたとき何気なく遠くを見遣った私の目に飛びこんできたものがあった。それは生垣の隅にあった。普通なら気にもならないほどにとても小さなものであった。じっと目を凝らしてみる。〈もしかして……〉〈いや、まさか……〉と二つのことばが去来した。急いで傍に行って見ると、果たしてギンリョウソウ(銀霊草、別名幽霊茸)であった。長い間探し求めていたあのギンリョウソウがこんな身近なところに咲いているなんて、思いも知れないことだった。

【リンク】
菓子・餅の祖神 小野神社 HP
小野神社 新近江名所圖会 滋賀県文化財保護協会
小野神社御田植祭
「和夫写真館」

来年にはもっとしっかりと記録しよう。