べらぼう!蔦屋重三郎の世界/歌麿『青楼十二時』(せいろうじゅうにとき)

べらぼう!蔦屋重三郎の世界/歌麿『青楼十二時』(せいろうじゅうにとき)

いよいよ今夕(1月5日)より、NHK大河ドラマ『べらぼう』がスタートします。

浮世絵で見る吉原の一日。江戸時代、幕府公認の色街として誕生した吉原遊廓。ここでは長い歴史の中で、多くの女性たちが非人道的な扱いを受け、理不尽な売買春が繰り返されてきました。しかし一方では、年間を通じて花見や仮装行列といった様々な催しが企画され、当代の文化人たちが身分を越えて集い、最先端のファッションが生まれる、老若男女が注目する文化の発信地でもありました。人々の「行ってみたい」「見てみたい」という好奇心に応えたのが浮世絵。遊女たちの一日を描いた歌麿の浮世絵シリーズ「青楼十二時」(せいろうじゅうにとき)(pdf)

「青楼の画家」が描く、吉原遊郭の一日。吉原遊郭に生まれ育ち、浮世絵の黄金期と呼ばれる一時代を築き上げた版元・蔦屋重三郎(1750-97)。彼の下で、美人画の名手としての才能を開花させた浮世絵師が、喜多川歌麿(1753?-1806)です。吉原を活動拠点に、蔦重と歌麿は遊女たちを描いた数々の浮世絵の名作を世に送り出していきました。のちに「青楼の画家」と称されるほど、歌麿はいきいきと魅力的な遊女の姿を描きました

現代の私たちが、アイドルのオフショット(という設定)にときめき、業界の裏側に迫る密着取材に興味をそそられるように、江戸時代の人々も、話題の遊女たちの素顔や吉原遊廓の日常をのぞいてみたいと思ったことでしょう。こうした人々の好奇心に応じるように、蔦屋から出版されたのが歌麿の「青楼十二時(せいろうじゅうにとき)」です。(Powered
byアダチ版画研究所より転載)

※あなたも、「ぬり絵入門コース」に参加しませんか。毎月第1および第3月曜日のミニサロン開催日に、午後1時30分から(約1時間)、朝日二丁目集会所で開催しています。参加費無料
色鉛筆を持参してください。あけぼの(さかい
ひろみ)先生にご指導をお願いしています。
本年第1回目は、明日6日(月)午後1時30分からです。見学のみも大歓迎です。

※歌麿の浮世絵シリーズ「青楼十二時」(せいろうじゅうにとき)から『巳(み)の刻』『亥(い)の刻』の浮世絵とぬり絵作品をお楽しみください。(太郎冠者)