ツバメ調査員の活動も8月いっぱいとなりましたが、ツバメに関する丹波新聞の記事を2つ見つけましたのでご案内いたします。(I)
Ⅰ.イメトレ中? 若いツバメが南方見据え 10月までに数千キロの長旅へ
兵庫県丹波篠山市内で、この夏に巣立ったばかりの若いツバメたちが飛び回ったり、電線にとまって休んでいる。
まだくちばしが黄色く、あどけなさが残る顔。飛翔の練習中のようで、短い距離を飛んでは電線で休憩し、また飛ぶことを繰り返している。
ついこの間まで巣の中で大口を開けてエサをねだっていたが、10月ごろまでには親や仲間たちと共に越冬地の南方へと、数千キロにおよぶ旅に出る。あの小さな体で海を渡るのだからすごい。
きょうだいと思しき2羽が並んで電線にとまったかと思うと、きりっとした顔で南方を見据えた。もうイメージトレーニングが始まっているのかもしれない。
出立が近づいている。毎年のことながら、見送る時には旅の無事を祈り、また来年再会できることを楽しみにしたい。
ツバメの成長に巡る季節を感じる。
写真① 飛翔練習の合間、電線で休憩する若いツバメ。見据える先は南方、イメトレ中?=2024年8月20日午前8時49分、兵庫県丹波篠山市内で(丹波新聞社)
Ⅱ.帰ってきたツバメたち。「ただいま!」と元気に告げているかのよう
暖かい東南アジアや九州地方などで越冬していたツバメたち。今はまだ飛び交っては電線などで少し羽を休めることを繰り返しているが、もうしばらくすると家の軒先などに巣を作り、夏にかけて子育てに励む。
電線にとまったツバメにレンズを向けていると、突如としてもう1匹が飛来。「わあっ」と仲間を驚かしているような、「ただいま!」と元気にあいさつしているような、なんとも愛らしい姿だ。
写真②帰ってきたツバメたち。「ただいま!」と元気に告げているかのよう=2023年3月30日午前7時1分、兵庫県丹波篠山市内で(丹波新聞社)