つらつら椿外苑(仮称) 万葉の花 椿 vol.1

つらつら椿外苑(仮称) 万葉の花 椿 vol.1

現在、朝日二丁目集会所前斜面に「つらつら椿外苑」(仮称)を整備中です。
開始当初は、鹿対策で防獣ネットを設置していたのですが、植樹椿の量も多く、手抜きをしたわけではありませんがネットをしなかった所、新芽が悉(ことごと)く、食害に遭ってしまい、急ぎ防獣ネットを設置中(9割強設置済み)です。
写真は、左から①植樹準備開始(2023年3月12日)②列々椿・都良都良椿③見乍(みつつ)椿④思奈(おもはな)椿の植樹直後と⑤3月17日の光景です。

椿には、全数名札を設置しています。植樹した椿には、実生(種子を発芽させて育てたもの、種子が自然に落下して育ったものなど)で作出した椿が複数あります。また、万葉集には椿を織り込んだ歌が9首あることから、つらつら椿外苑に移植する機会に、その万葉集より万葉仮名を借用し命名して名札をつけました。

万葉集は現存する我が国最古の歌集で全20巻から成り約4500首の歌が詠まれています。その内3分の1の1500首が何らかの植物を詠み、花名が判明しているものは166種ほど。人気植物は重複して詠まれています。木の花の1位はハギで141首、2位はウメで118首詠まれています。「令和」という和暦は、『万葉集』で大伴旅人が詠んだ「梅花の歌」三十二首の序文からとられているのは、ご存じの通りです。(かぎけん花図鑑より)

令和2年(2020年)12月14日放送NHK趣味の園芸・NHK趣味の園芸令和2年12月号・奈良県万葉文化館の記述等を交えながら4回に亘り解説いたします。第1回は、「第一巻: 巨勢山のつらつら椿つらつらに…」「第一巻 :川上のつらつら椿つらつらに…」からです。(万葉集の原文・作者・よみ・意味は「たのしい万葉集:万葉集の草花(植物)」より引用しました)

次号は6月16日(金)に発行予定です。(人足)